
動物の血液を唯一の栄養源として成長するマダニ。その吸血方法を簡単にご紹介します。

マダニは、幼ダニ・若ダニは発育のため、成ダニは産卵のために吸血します。動物の血液はマダニにとって唯一の栄養源です。メスの成ダニは吸血後、写真のように体が大きく膨張し、100倍以上の体重になります。1匹のメスの成ダニが飽血状態(最大限に吸血した状態)になると、犬は最大5mlの血液を失うことになります。
写真(右下)提供/サエキベテリナリィ・サイエンス 佐伯英治 先生
マダニは、睡液に含まれる酵素で皮膚を溶かしながら、鋏角(きょうかく)と呼ばれる針状の構造物で皮膚を切開し、口下片(こうかへん)と呼ばれる突起物(針状の歯を持つ)を差し込んで吸血します。口下片の鉤状の歯と鋏角により、マダニが皮膚状に固定され、吸血時に唾液とともに分泌されるセメント様物質が、マダニを皮膚により強く固定します。