
マダニは、犬に寄生・吸血して、さまざまな病害を引き起こします。その健康被害から愛犬を守るために、マダニの生態について理解しておきましょう。

マダニは8本脚からなる節足動物で、昆虫ではなくクモやサソリに近い生き物です(昆虫は6本脚)。一般に家の中に住むダニ(イエダニやヒゼンダニなどの微小ダニ)とは違って固い外皮に覆われ、大きさは未吸血時で約3~4mm(フタトゲチマダニの場合)、微小ダニの8~10倍に相当します(微小ダニの大きさは約0.2~0.4mm)。日本に分布するマダニのうち、フタトゲチマダニ、ヤマトマダニなどの約20種類が犬に寄生します。
マダニの唯一の栄養源は、動物の血液です。幼ダニ・若ダニは発育・脱皮のため、成ダニは産卵のために吸血します。その吸血の際に、原虫やウイルス、リケッチア、細菌などさまざまな病原体の重要なベクター(媒介者)となることがあります。
マダニは種類によって、体の大きさや体型、生息環境が異なり、その生態や媒介する病原体もさまざまです。特に日本は地域によって温度差が大きいため、各地の環境条件に適したマダニが日本全国に分布しています。
ヤマトマダニIxodes ovatus
クリイロコイタマダニRhipicephalus sanguineus
フタトゲチマダニHaemaphysalis longicornis
ツリガネチマダニHaemaphysalis campanulata
シュルツェマダニIxodes persulcatus
キチマダニHaemaphysalis flava