
ノミが犬・猫や人の体に寄生すると、刺咬されたときの刺激などによるノミ刺咬症や、ノミの唾液にアレルギー反応を示すことによるノミアレルギー性皮膚炎などの皮膚疾患を引き起こします。予防には犬・猫へのノミ駆除対策や屋内外における物理的・化学的ノミ防除が有効となります。

ネコノミ(Ctenocephalides felis)、イヌノミ(Ctenocephalides canis)、ヒトノミ(Pulex irritans)など。
日本で犬・猫につくノミは、ネコノミが大半を占めます。
刺咬による物理的刺激と唾液等による化学的刺激によって丘疹や強いかゆみなどが引き起こされます。かゆみにより激しくひっかくことで二次感染を起こし、皮膚症状を悪化させることがあります。ストレスも大きく、重症の場合は脱毛や削痩、貧血などを起こします(ノミ刺咬症)。
ノミアレルギーにかかった猫また、ノミの吸血時に注入されたノミの唾液がアレルゲンとなり、アレルギー症状を引き起こして強い痒みを生じることがあります。この痒みにより、自分で体を噛んだり引っ掻いてしまいその結果、化膿性皮膚炎などに進行します。犬では尻尾の付け根から背中にかけて脱毛を伴った皮膚炎が多く見られますが、猫では頸部から背中全域に進行する粟粒性皮膚炎が多発します。このようなアレルギー体質になると、1匹のノミに咬まれただけで皮膚炎を発症する可能性がありますので、徹底したノミ駆除対策が必要です。
ノミに寄生され、ノミ刺咬症になった人の足 林 正幸先生 提供吸血時にノミが皮膚を刺す「物理的刺激」と、唾液などの分泌物による「化学的刺激」の2つがあり、強いかゆみが生じます。皮膚に直径1cm位の紅斑や丘疹ができ、中央部には刺咬による出血斑があります。かゆみが強いため爪でひっかくことで二次感染を起こし、化膿する場合もあります。
ペットへのノミの寄生だけでなく、住環境におけるノミの物理的・化学的防除が必要です。